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愛おしいキミに極甘な林檎を
第21章 アナタを愛シテ逆らえない

許してもらえるか不安になって胸に埋めていた顔を上げると、おでこに優しくキスをされた。
「俺の方こそ風子を責めてごめんね。……久しぶりにすごく妬いてた」
その声がやけに寂しそうに聞こえたのは、起きたばかりだからと言うわけではなさそうだった。
腰に回されている腕の力も強くなったから口にしない感情も何となく伝わってくる。
「良かった……。昨日、私がしたことを許してくれるんですね」
課長とセックスをする罪悪感満載の夢を見たこともあって、謝られたのについ聞いてしまう。
「いつ許すって言った?」
「えっ……」
「ははっ、冗談だよ。妬いていただけだから怒ってないよ。……でも、ひとつだけお願いを聞いて欲しいな」
「なっ、なんでしょう」

