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愛おしいキミに極甘な林檎を
第21章 アナタを愛シテ逆らえない

目と目を合わせると穏やかな笑みを浮かべられて、どんなことを要求してくるのかごくりと唾を飲んだ。
「今日は風子が俺のことをいっぱい愛して」
滅多にこうして欲しいと言ってこないソラ先輩のお願いを聞いた私はキョトンとしていた。
太陽の光がカーテンの隙間から差し込んで眩しくて大きく開いた目を細める。
「私からの愛は足りてないですかね……?さっきも寝ているソラ先輩に私からキスをしたんですよ」
「寝てたからキスされたのは分からないなー。それに俺を選ぶって決めてから風子は遠慮がちな気がするけど」
「ううっ……。私なりに頑張っているつもりなんですが……」
「お願いを聞いてくれないなら、昨晩嫌な話を掘り返した罰として今日一日部屋に監禁させるよ?
外に美味しい物を食べに行けなくて残念だね」

