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愛おしいキミに極甘な林檎を
第3章 狙われる雌

そんないやらしいことを考えるのは頭の中だけにしておいて何とも思っていないように振舞う。


話をしてみると穏やかに聞いてくれるし、佐伯さんもいい人なのが分かった。

二人と長い時間、世間話をしていたら喉が渇いてきて酒を飲むペースも上がる。


「ふーん。陸田もまだ彼女がいないのか」

「家と会社の往復だったら出会いなんてないから。乙羽さんのことをご飯に誘っても来てもらなくてさー」


「それは彼氏がいたからですよ」

「え!?乙羽さん彼氏がいたの!?知らなかったー。それじゃ、今もラブラブ?」


「……自然消滅しました。いきなり音信不通にされてからもう五ヵ月も経つので……」


あれ……なんだか頭が働かなくなってきた。


「可哀想なことがあったんだね。風子ちゃんはいい子そうでタイプだし、おれでよかったら慰めてあげるよ」

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