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愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男

「今に始まったことではありませんので大丈夫です」
「飲み方にも問題があると思うが、乙羽は酒に弱かったんだな」
「ブランデー入りのガトーショコラで酔ったことがあるくらいですから」
「なるほど……。風子さんには注意して飲ませなければいけませんね」
傍では和やかに談笑している三人の声が聞こえてくる。
ライバル同士が集まってどうなるかと不安だったけど、心配するほどでもないようだ。
安堵した私は温かさを感じる方に寄り掛かりながらうとうとする。
私の名前が度々出てくるなと思って話を聞いていたけど、途中から全く頭に入って来なかった。

