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愛おしいキミに極甘な林檎を
第3章 狙われる雌

付き合って一年目の記念にソラ先輩がプレゼントしてくれたペアリング。


指輪の内側には“in flore”と刻まれている。

ラテン語で“枯れることのない花を咲かそう”っと言う意味らしい。


ねぇ、ソラ先輩。
どんなに枯れない花でも水をあげないと枯れてしまうんですよ……。


この指輪はもう二度と右手の薬指にはめることがないけれど、まだ捨てることができなくて棚の奥に閉まった。


枷から離れてもまだ鎖に締めつけられている。


この情が憎しみだけに変わっていたのなら楽なのに……――――




月曜日の朝。課長に謝ろうとして職場でそわそわしながら待っていたら、夕方まで出張のようですぐに会えなかった。


帰ってくるのは定時過ぎだけど、真夜中に作ったクッキーを渡すために仕事が終わってからも待つことにした。


陸田さんも課長に用事があるようで定時後は二人で話をしていた。


午後五時半が過ぎた頃には私と陸田さん以外誰もいなくなった。


静かになって来た時、ノック音の後にドアが開く。


誰が来たのか振り向いてみると飲み会の時に知り合った佐伯さんがいた。


「あれ?花城さんいないの?」


「課長は午後六時まで帰って来ないみたいです」

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