この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男

「幸せそうに笑ってますよね。僕らにとっては、風子さんは手が届きそうで届かないと言ったところでしょうか」
「ああ。もどかしい恋だった……」
「…………。万が一、手が届くチャンスがきたらどうします……?」
* * *
連休に入って三日目。
気持ちの良い眠りから覚めると幸せな朝が待っていた。
「おはよう」
目の前にいるソラ先輩に一番最初に声を掛けられて、まだ眠たい顔をしながらも笑みを浮かべる。今日も会えて嬉しい。
「おはようございます。もう起きていたんですか?いつも早いですね」
「いいや、俺も今起きたばかりだよ。風子と同じくらいに起きるようになったから似てきたのかも」

