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愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男


「ごめんなさい!だけど、酔っ払って何かしても私が好きなのはソラ先輩です。罰として監禁でもなんでもしてください」


「へえ、あれほど外に出たがっていたのに閉じ込められてもいいんだ?」


「傷つけてしまったなら罪は償うつもりです」



謝って頭を下げているとふっと笑う声が聞こえくる。


恐る恐る顔を上げて見ると、ソラ先輩はベッドに座っていた私の隣に腰掛けてきた。



「ずっと俺の隣にいたからしないよ。今日もどこかに出掛けようね」


満面の笑みを向けられて、安堵しつつ口角が上がる。


つまり私からの愛が伝わったということなんだろう。

この笑顔が昨日の結果だと思うと心がじんわりと温かくなってくる。


それと同時にソラ先輩の幸せは私の幸せなんだと思った。



今更大切なことに気付くなんて、私はいつも幸せにしてもらってばかりだった……。


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