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愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男

「……助けて下さったのに…すみません」
玄関に向かって歩き出した理人さんがソラ先輩の横を擦れ違う時、後ろめたさを感じているように呟いたのが私にも聞こえた。
「ソラ先輩、昨日飲んでる時に理人さんに嫌なことでもされたですか?」
「いや、なにも」
きょとんとして答えるから心当たりがないように見えた。
昨日から理人さんの様子がおかしいような気がするけど一体どうしたんだろう。
気になるけど昨日のような大変なことになるのは勘弁だから深く追わないようにした。
それから久しぶりに誰にも邪魔されないデートを満喫できた。
昼には海鮮丼を食べて、午後には海沿いの景色を見て歩いたり、カフェに行って休憩して楽しんだ。
海を堪能できるのも今日まで。また砂浜に行ってはしゃいでいた。
「あっ!桜貝だ!見てくださいソラ先輩」

