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愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男


ピタリと目が合って緊張した私はすぐに視線を逸らした。


私が友達になりたいと言って別れたものの、結局友達として付き合うことはなくこうして一線を引いている。

そして付き合っていた過去をうっすらと意識するとなんだか複雑な気持ちになった。


「おまえが社会人になってから会ってなかったからそう見えんのかな。可愛かった頃しか覚えてねえから」


「煽ててもなにもでないですよ」


「期待してねえよ。……オレだとおまえを不幸にするだけだからな」


「もう昔の事じゃないですか」


「昔か……。オレにとっては一年くらい前のことのように感じるが、風子にとってはそうなんだな」


「まあ、いろいろありましたから……」


「ぐずぐずしてねえで早く幸せになれよ」

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