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愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男


ひとりになって再びソラ先輩を歩いて探す。

人が多くてなかなか見つからなくて困っていると、先程嗅いだ甘い匂いに誘われてクレープのお店の方へと足が進む。

すると両手にクレープを持ったソラ先輩がいた。


「おかえり。はい、風子が気になっていた苺のクレープだよ」


「クレープを買っていたんですか。探したんですよ」


「ごめんね。待っている時間を利用できないかなって思って行列に並んでいたんだ」


私もすぐに戻らず颯太と話をしていたから勝手に行動していたことを責めることはできない。

寧ろ食べたかった苺のクレープを買ってくれていたんだから感謝するべきだ。


お礼を言った後に椅子に座ってからにっこりと笑って甘酸っぱいクレープを食べる。


「ソラ先輩ってまだ私に黙っていることがあったんですね」

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