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愛おしいキミに極甘な林檎を
第22章 幸運と四人目の男

初恋の相手が私だったことは知っていたけど、私が颯太と付き合っていた頃にソラ先輩が誰と付き合っていたのか分からない。
自分が何番目の彼女なのかすら怖くて聞けなくて知らなかった。
眉を八の字にして返事が返ってくるまで見上げていると急にふっと笑われる。
「望まなくても俺は風子にいっぱいあげてるよ」
とても幸せそうな顔をして言われた答えは強く印象に残り、些細な疑問さえも拭い取ってくれた。
その温かさに包まれて私も同じような笑みを返した。
家に戻ってから裸になり、風呂場に行くと今日買った物を披露される。
ボトルに入っている透明な液体を手に取って見せられて私は目を大きく見開いた。
人差し指で恐る恐るそれに触ると想像していたより粘着質な液体だった。
「なんですかこれ……。ぬるぬるします……」

