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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

「すっ、すみません……!シュシュを落としてしまって」
「ああ、これか」
課長の足元の近くにシュシュが落ちていることにやっと気づいてくれて取ってもらえた。
渡された時に指先が触れてさらに緊張感が増す。
「ありがとうございます……」
前よりも課長を意識してしまうのはきっと結婚の話が出ているせいだ。
ゴールデンウイークの時に体の関係を取り戻すように触られて、もう一度「好き」と言われたからではない……。
「まだ眠いのか?着いてからはバタバタするから飛行機の中ではゆっくり休んでおくんだぞ」
優しく微笑む課長に頭をぽんぽんと撫でられた。
瞼が重いから少しでも寝たいのにこれではますます眠れない。

