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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

「はい……。そうなんですよ」
狭い世界で生きていた私に広い世界を教えてくれたのもソラ先輩だった。
深く関わるようになるまで私は目の前のことしか見えなくなって苦しんでいたから、普通に過ごせている今はとても生きやすい。
でも今、晴れている青い空を見上げると昨日の喧嘩を思い出してしまう……。
私がしつこく迫らなければ喧嘩にならなかったのかなと少し後悔している。
「あとでソフトクリーム食べてもいいですか?とても美味しかったんです」
「仕事が終わったらいいぞ」
観光気分でいたのも束の間。
出張先の会社に着いてからは、会議の準備を手伝ってから受付をしたり慌ただしく時間が過ぎていった。

