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愛おしいキミに極甘な林檎を
第25章 艷めく声で絶頂を

落ち込んでいるうちに少しずつ食べていた白いソフトクリームが溶けてきた。
「それが元気のない原因か……。だったら余計な不安を忘れるくらい観光を楽しんで疲れればいい」
にやりと笑った課長に言われて気づいた。
今まで積み上げてくれた愛情を疑ってはいけないと……。
そう思ったら食欲が戻ってきてソフトクリームが美味しく感じた。
アイスが溶けてコーンに垂れそうなところをぺろりと舐めてかぶりつく。
でもその食べている様子を課長がやけに見てくるから私は首を傾げた。
「土産を探すついでにラブホテルに連れて行こうとは考えてないから安心してくれていい。
……だが、あまり欲情させるようなことはしないでくれ……」
どういう意味なのか分かった瞬間、顔がかぁっと熱くなる。
「ふっ、普通に食べてるだけですよ!まったく、課長は下ネタばかり考えているんですから」

