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愛おしいキミに極甘な林檎を
第25章 艷めく声で絶頂を

「今日は休みだから課長じゃない。だから名前で呼んで欲しいんだが……」
「私は仕事として来たんですけど」
「意地悪を言わないでたまには付き合ってくれ」
肉体関係をやめて一線を引いてから変に意識してしまって名前で呼べなくなった。
課長は苗字で呼ばれるのが嫌みたいだから役職で呼ぶしかなかった。
でもソラ先輩も課長のことを名前で呼んでいるから、私も呼び方を意識する必要はないか……。
「分かりました。私の方こそ意地悪なことを言ってすみませんでした」
それからお土産を探しに出掛けた。……つもりだったんだけど、いつの間にか観光になっていた。
タワーに上って星型の要塞跡を見たり、赤レンガの建物がある場所に行った。
「迷わずに来れるなんて乙羽はよく覚えてるな。頼りになる」
「スマホで確認するまで自信なかったですけどなんとか覚えてました」

