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愛おしいキミに極甘な林檎を
第25章 艷めく声で絶頂を

また顔が熱くなってくる。
でもこの熱は先程エッチなことを考えてしまった時とは違う。
一緒に笑っていて楽しいと思ってしまう自分に罪悪感を感じてピタリと合った目を急いで逸らした。
「……いや、冗談だ。気にしないでくれ」
「今日は冗談が多いですね」
「そうだな。乙羽の可愛い笑顔を傍でたくさん見れて緊張して臆病なオレが出てしまっているようだ……」
「ふえっ……!?かっ、かわいい……?」
「この土産は陸田に買って行ってやろう。あれでも出張に行きたがっていたからな」
「はっ、はい。そうしましょう」
郁哉さんと過ごしていると平穏な時間が流れる。
引っ張っていったりしないからどこか控えめだった。
仕事の時もそうだけど一緒にいて気が合うように思えた。
お土産を探しながら色んなところを見て回り、夜ご飯を食べてホテルの部屋へと戻る。
バックに入ったままだったスマホを確認すると、ソラ先輩からは何のメッセージも届いていなかった。

