この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第4章 自由と秘め事

雲一つない青空の下、課長は他の社員には見せない温かな微笑みを見せてくれた。
そこに特別なものを感じてドキッとする。
「大したお礼ができなかったのにすみません。飲み会の後に家まで送ってくださりありがとうございます……」
「昨日から元気がないようだが、どうかしたのか?」
「…………」
「陸田から聞いたが変な噂が飛び交っているようだな。それとも元カレのことか?」
「え……」
「その様子だとあの日からまだ忘れられないんだな」
あの日は苦しみから解放してくれるように課長がキスをしてきた日。
あの時の出来事を思い出すと直視できなくなるほどカッと熱くなる。

