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愛おしいキミに極甘な林檎を
第4章 自由と秘め事

「彼氏が亡くなる夢を見たんです。実際は生きているのかどうなのか分からないんですけど、連絡が来ないとしたらそれか……女を作って私を捨てたんです」


今はもう不思議と涙も出ない。

「だから、そう思って諦めます。あの人は私に過保護でしたから、新しい彼氏を作って心配されないくらいに幸せになってやるつもりです」


連絡が取れなくなってからもう半年が経つ。

時間が経っていくと共に気持ちの整理もできて前よりも強くなれたと思う。


最悪な別れ方になってしまったけど、恋人になってたくさん成長させてもらった。

だからあの人と過ごした時間は幸せな思い出として記憶に刻んでおく。

そう決めた私の表情はスッキリとしていた。


「……だったら、付き合うか」

「え……?」

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