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愛おしいキミに極甘な林檎を
第25章 艷めく声で絶頂を

座っているのに疲れてベッドに横向きに倒れると郁哉さんも寝そべって後ろから抱き寄せてくる。
体を包み指先は優しすぎて私を閉じ込めない。
……ソラ先輩とは違う温もり。
「なあ、乙羽……。好きだった頃はオレのどこがいいと思ってくれたんだ?」
「……かっこよくて、誰にでも優しくて、仕事に一生懸命なところです」
「今は印象が変わったか?」
「いいえ……」
「オレでは乙羽の夫として役不足だろうか?……それとも歳が離れすぎているか?」
「っ……、ううっ……」
郁哉さんと一緒にいて歳を気にしていなかったからゆっくりと首を横に振った。
それにぐずぐず泣いている私にも寄り添ってくれるいい人だ。
「問題がないならオレとの結婚を真剣に考えて欲しい。彼氏と別れることも……」

