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愛おしいキミに極甘な林檎を
第25章 艷めく声で絶頂を

「…………」
「塑羅緒くんの分まで大事にするから……」
「うううっ……。っ……、ひっぐ……、ううう……」
名前を聞いたら現実味が増して悲しい気持ちになってくる。
今まで一緒に歩んできた時にピリオドを打ちたくなくて胸が張り裂けそうだった。
このまま現実から逃げ続けてお互いにつらい思いをするなら郁哉さんと結婚するのもひとつの運命なのかもしれない。
ソラ先輩の幸せは私の幸せ……。
このまま現実から逃げ続けてお互いにつらい思いをするなら郁哉さんと結婚するのもひとつの運命なのかもしれない。
耐え続けるか、前に進むか……。
早く答えを出さないといけないのに……。
黙って抱き締められている間も涙がじわじわと溢れてきてシーツを濡らした。

