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愛おしいキミに極甘な林檎を
第4章 自由と秘め事

「っ……。ありがとう…ございます……」
思わぬところで上司に褒められてニヤけてしまいそうだった。
いつも胸が注目されるばかりで、中身を見てくれる男はそういないと思っていたから嬉しい。
“好き”っと直接言われてないけど、私のことをよく思ってくれていることは伝わってきた。
私も課長のことは好きだ。……多分、部下として。
「……でも今回のことがあった上で私と付き合ったら課長に迷惑が掛かります。
それにこれは酔っていたとは言え、自分で巻いた種ですから耐えてみせます」
強気な態度でそう言ったけど本当は怖くて不安だ。
そんなところを見抜かれたのか、課長は私の肩に手をポンッと軽くのせて男らしい顔を見せてくる。

