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愛おしいキミに極甘な林檎を
第26章 強引な彼に犯されて……

握られていた手の力が緩んで心が揺らぐ。
高校生からの記憶しかないけれど今までたくさんの人と知り合った。
仲のいい友達とも会えなくなるし、期待されている仕事を今辞めると迷惑がかかる。
幸せになって今まで育ててくれた親を安心させたかったけど、喜ばせてあげることもできない。
でも……今まで作り上げてきたものと天秤に掛けてもいい。
中学生の頃から私の傍にいてくれたのはソラ先輩だから。
簡単に離れられない大切な存在だ……。
だけど駆け落ちするなら私も血の繋がった親と同じ道を進むことになる……――――
「……少し考える時間をください」
「分かった。……まずは体調を良くしないとか」
「そうですよ。早く治してくださいね」

