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愛おしいキミに極甘な林檎を
第26章 強引な彼に犯されて……

「もし、駆け落ちするなら夏の終わりにしよう。風子もそれまでに準備しておいて」
「分かりました」
晩御飯を食べてもらった後、話をしているとスマホの着信音が鳴った。
その音が切れてしまった後に画面を見ると理人さんからの電話だ。
時計を見るともう午後九時。
帰らないといけないことをすっかり忘れていた。
「今日はそろそろ帰りますね。卵雑炊はいっぱい作ったので朝に温めて食べてください」
「待って」
据わっていたベッドから立とうとした時、ソラ先輩に手を引かれて止められた。
病いのつらさが見える寂しい表情をしていて心配になる。
「我儘だけど……、やっと帰って来たんだから今夜くらい俺の隣にいて欲しい……」

