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愛おしいキミに極甘な林檎を
第28章 結婚と彼女

土曜日の午前。今日は郁哉さんが家にやって来る。
きっとまた結婚の話が進むんだろう。
いつも祖父と理人さんと話を進めていたみたいだけど、今日は私もその場にいるように言われている。
でもまずは郁哉さんが祖父と二人っきりでしたい話があるようで、それが終わるまで私と理人さんは別室で待機していた。
「風子さんだけでなく僕までいてはいけないとは、お二人は何のお話をされているんでしょうね」
「分かりません……」
「この際ですから一つ言っておきますが、どうなっても僕は知りませんからね」
「どう思われてももう迷いません。決めましたから」

