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愛おしいキミに極甘な林檎を
第28章 結婚と彼女

「病院?どこか怪我でもしたのか?」
「彼氏がこの前に倒れてから入院しているんです。疲労が酷かったみたいで……」
「疲労と言っても色々あるだろう。持病が悪化したとか病名とか」
「えっ……。そこまでは分からないです……」
言われてみれば颯太から詳しい事を聞いていなかった。
そのことを確かめるためにも病院に着いてから急いでソラ先輩の元へ向かった。
病室に向かう途中に颯太とばったり会って軽く頭を下げてから通り過ぎようとすると腕を掴まれた。
「待て。一つ話しておきたいことがある」
「なっ、なんですか……?」
すると颯太は口をつむいで深く俯いてから私の顔を真剣な表情で見てくる。

