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愛おしいキミに極甘な林檎を
第29章 囚われの時間に濃厚な✕✕を注がれて

「あら、もうこんな時間。ひとりで反省するのを頑張って」
「まっ、待ってください!まだ話が――――」
「ちなみに抜け出したら次こそ強制的に婚約相手を決められて種付けされるかもしれないわよ。じゃあねぇ~」
何が何だか分からないまま急に嵐が過ぎ去っていった。
車の音が消えてから家の中がとても静かになる。
熊でも出そうな森にある別荘にひとりぼっち。
監視に来るとは言っていたけど静かすぎてなんだかとても心寂しかった。
スマホの電波が通じるのが救いだけど、これではソラ先輩のお見舞いに行けない。
婚姻届を破いた時に頭を下げて謝って祖父とちゃんと話をすればこんなことにはならなかったのかな……。
大切な人を支えないといけない時に私は何をしているんだろう……。

