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愛おしいキミに極甘な林檎を
第29章 囚われの時間に濃厚な✕✕を注がれて

「さっき届いたダンボールに俺の家にあった風子の物を入れておいたよ。着替えとか困ってないかなって思って」
「ありがとうございます!泊まる準備もしてないまま、いきなり連れて来られたので着替えとか日用品に困っていたところなんですよ」
服を着てからテーブルの上に置いたガムテープでしっかり梱包されているダンボールを開ける。
箱の中にはいつも私が使っていた日用品と赤い色の何かが入っていた。
「あれ……、着替えってこれだけですか……」
ダンボールの中から両手で摘まんで取り出したのは、持って帰らずに置いていた赤いベビードール。
一応パンツも入っている。
「着る物はこれしか置いていかなかっただろ。でも一応役に立つと思って」
「薄い布切れ二枚で一日中過ごせって言うんですか……。退院したってことはソラ先輩は仕事で帰るんですよね?」
「数日休めって言われてるし、このまま風子と一緒にいるよ。それとも……今度こそ逃げる?」

