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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……

「どんなに大変な時でも断れない仕事もあるものだぞ。乙羽が理解して支えてやらないとな」
「私が理解を…ですか……」
ソラ先輩が私の意志を尊重してくれているように私も……。
残っている味噌汁を飲んでいると先に食べ終えている課長が店の外を眺めた。
同じ方に視線を向けると電柱にポスターが張られていた。
「今週末に夏祭りがあるらしいな。花火も上がるみたいだし見に行くのか?」
「まだ何の予定も決めてないですけど……」
「見に行ったらどうだ?乙羽の浴衣姿を見たら塑羅緒くんの仕事の疲れも吹き飛ぶかもしれないぞ」
「浴衣……。いいですね!そうしてみようと思います」

