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陰は陽よりも熱く
第2章 紅蓮の炎
おかしい…なんであちこちから気配が…




爺の結界は鳥居から本殿、社務所に自宅と敷地はすっぽり覆ってるはず…




はっきり わかる


鳥居から家までの間で物の怪の気配を感じたことはなかった

禍々しいものが蠢く音

なにかが焦げるような臭い


肌に張り付くベタベタとした生暖かさと圧迫感





唇が乾くのを感じながら走って社務所へ向かった。





「爺っ!結界が破られて…――――っ!」




社務所の中は何かが暴れたように滅茶苦茶になっていた。



爺がいない




天井からぽたっと水滴が腕に落ちた



朱い



見上げると社務所の天井の梁に爺がいた


「―――っ爺っ!!」



俺の声に反応して爺が瞼を開いた。


ぐらりと体を捩って半ば落ちるように着地する。



左腕から滴る鮮血が白い装束を片側だけ真紅に染め上げていた。


「爺っ……っなんでこんな…っ誰が…っ?!」


「創護…っ…くっ…油断したのはわしの方…っだったな…」


苦痛に堪えながらも爺がニッと笑ったのを見て少しだけ安心した。




「気をつけろ…っ!まだその辺にいる…!」



―――キャァァァッ!!



切り裂くような悲鳴が外に響く


まさか―――


「七葉!!」



慌てて外に飛び出すと、子牛ほどもある大きな黒い犬が七葉の身体を踏みつけていた。




爺をやったのもこいつだ――



今までの物の怪とは力の桁が違う



脚が竦んで…っ…!



「こぁいよぉっ…たすけてっ…っそうごっ!!」



恐怖に震える七葉の瞳から涙が溢れる。


「っ…!七葉から…っ離れろ!」


振り絞って出した声が上擦る


黒い犬が常人には聞こえない声を響かせた。



『…餌にちょうど良さそうなんでなぁ…
離す訳にはいかぬ…』


背中を踏みつけていた前脚の尋常ではない長さの爪でTシャツを引き裂き、露わになった肌をベロベロと舐めはじめた。


「いやぁぁぁっ!やめっ…てぇっ!!!やだあっ!気持ち悪いぃっ…!」



黒い物の怪に蹂躙される七葉の身体



…やめろ…やめろっ!




『ふふ…幼いながらもやはり女はいいものよ…』

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