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陰は陽よりも熱く
第3章 埋もれていた想い
明るく蓮実に背中を押される。


「いっといで!
関ッチには体調不良で帰りましたって伝えとくからッ」


バチッとウィンクする蓮実もなんだか嬉しそうで晴れ晴れと早退することができた。








「ありがと蓮実!今度ケーキおごるわ!」


「やったぁ!あたしビュッフェ希望♪」

「う…ぉおうっ…まかしといて!」



一瞬ひきつった七葉の背中を見送る

なにげにハードル上げてやったのはちょっぴり羨ましかったから…


気になる人を追いかけられる七葉




アタシは追いかけられないもんなぁ…







「失礼しまーす、関先生いらっしゃいますか?」


「おう、二籐珍しいな!どうした?」


コーヒーを手にくつろいでいる担任の関センセ。35歳にしては若く見える方だ。


ドリップコーヒーしか飲まない先生
小走りで近づくとふわりと濃いめのコーヒーの香りがする。


「さっき七葉がすごい顔色悪くしてて、ヤバそうだったから体調不良で帰りました。」


「榊がか?!雨降るかな…」


「あ~そんなコト言うと七葉に蹴られるよ関ッチ…っごほっセンセ!」


職員室に居るのを思い出してむせる。


「ははは、それもそうだ…じゃあ午後の教科担当の先生たちには伝えとくから」

出席簿にボールペンを走らせていた先生の指につい目が行く。


長いなぁ…ピアニストみたいなキレイな手してる…

睫毛も長いし、垂れ目だから若く見えるのかな…


横顔を観察していると、急に思いついたように先生は顔をあげた。


「…そうだ!二籐!
榊帰って放課後ヒマか?ヒマだよな!」


「…?ヒマです…けど…?」


「ちょっと資料作り手伝ってくれないか!?」


「え~!!」


「頼むよ、コーヒー淹れてやるから!な!」


「ぶっ…わかりました!アタシくらいしか頼める生徒がいないんじゃ可哀想だから、手伝ってあげます


でもブラック飲めないからお砂糖用意しといてね!センセ!」




職員室を後にしながら、ニヤケる口元を隠し切れないっ



七葉…アタシが奢りたいくらいだよっ!

放課後にセンセと二人きりで資料作りとコーヒータイム…


楽しみすぎるっ!




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