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陰は陽よりも熱く
第4章 金色の陽は
遅かったか―――…
一歩遅れて創護が職員室に入ると七葉の跳び蹴りがバーコードヘアの教頭に炸裂したところだった。
元々運動神経のいい七葉は身体のバネが違う。
そこから繰り出した跳び蹴りは相当な重みだろう…
―――数時間は立てんな…
「マヤ先生!大丈夫?!……っな…わけないよ…ね………………………」
苦々しくゴミ箱に頭を突っ込んだままな教頭を睨みつける。
―――っ…クソハゲが…ッ澄まして生徒に説教してたくせにっ…本性がこれって――!
創護は再度ゴミ箱ごと蹴り上げそうな七葉の肩を掴む
「その辺でやめておけ……二度と目覚めなかったらお前がやばいだろうが」
ぅ…っ確かに―――
でも放っておけないしっ!
先生も、梓先輩も…っ…
ギリッと歯を食いしばる七葉を見て溜め息をついた創護は、床に落ちてしわしわになっていた白いスーツのジャケットを拾って埃を払うと身体を見ないようにマヤ先生に差し出す。
「……榊さん……門倉くん………ありがとう…わたし…っ」
危うく、教頭の欲望の中心をねじ込まれる寸前だった若い教師はジャケットを受け取ると恐怖から解放されたことをようやく理解した。
震えが止まらずに声を詰まらせる。
「いいって!それよりハゲが目ぇ覚まさないうちに帰ったほうがいいよ先生っ」
「教頭のことは明日までには強姦未遂で訴えることをおすすめします」
「……あなた達は…?…」
「俺たちは……もう少し片付けることが残って居るので……」
「じゃね!マヤ先生気をつけて帰ってね!」
キョトンとしながら見送る先生を残して校庭目指して走る。
七葉達が到着するより早くそこには怒号が響いていた。
一歩遅れて創護が職員室に入ると七葉の跳び蹴りがバーコードヘアの教頭に炸裂したところだった。
元々運動神経のいい七葉は身体のバネが違う。
そこから繰り出した跳び蹴りは相当な重みだろう…
―――数時間は立てんな…
「マヤ先生!大丈夫?!……っな…わけないよ…ね………………………」
苦々しくゴミ箱に頭を突っ込んだままな教頭を睨みつける。
―――っ…クソハゲが…ッ澄まして生徒に説教してたくせにっ…本性がこれって――!
創護は再度ゴミ箱ごと蹴り上げそうな七葉の肩を掴む
「その辺でやめておけ……二度と目覚めなかったらお前がやばいだろうが」
ぅ…っ確かに―――
でも放っておけないしっ!
先生も、梓先輩も…っ…
ギリッと歯を食いしばる七葉を見て溜め息をついた創護は、床に落ちてしわしわになっていた白いスーツのジャケットを拾って埃を払うと身体を見ないようにマヤ先生に差し出す。
「……榊さん……門倉くん………ありがとう…わたし…っ」
危うく、教頭の欲望の中心をねじ込まれる寸前だった若い教師はジャケットを受け取ると恐怖から解放されたことをようやく理解した。
震えが止まらずに声を詰まらせる。
「いいって!それよりハゲが目ぇ覚まさないうちに帰ったほうがいいよ先生っ」
「教頭のことは明日までには強姦未遂で訴えることをおすすめします」
「……あなた達は…?…」
「俺たちは……もう少し片付けることが残って居るので……」
「じゃね!マヤ先生気をつけて帰ってね!」
キョトンとしながら見送る先生を残して校庭目指して走る。
七葉達が到着するより早くそこには怒号が響いていた。