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陰は陽よりも熱く
第4章 金色の陽は
「―――離れろ!!おまえらぁ―――っ!!」
響くその声は普段聞く穏やかなものと違い気迫に満ちた叫びだった。
「関ッチ……っ?!」
見張る七葉の瞳にさらに驚きの光景が飛び込んだ。
背中に庇われているのは紛れもない親友の蓮実
さらに後ろに襲われていた梓先輩が震えながら身を隠して居た。
男子生徒は5人、いずれも屈強なスポーツマン揃いだ。
男子生徒達と揉み合いでもしたのか口の端に血を滲ませて担任教師は一喝する
「正気に戻れっ!! おまえらの本当の望みはこんな形のものじゃ無いはずだ!!」
しかし正気に戻り切れない男子たちは獲物を横取りされたとばかりに襲いかかろうとする。
七葉の怒りが瞬時に沸点を超える。
走り込んだ左側から体を回転させると2人に強烈な回し蹴りを浴びせた。
と同時に創護も飛び込み残りの男子生徒3人に当て身を喰らわせる。
声に成らない呻きを漏らしながら5人とも校庭の土に倒れた。
「な…七葉…っ…」
沈黙を最初に破ったのは蓮実だった。
「蓮実!!無事?!どこも何ともない?」
駆け寄る七葉に一瞬目を伏せて担任教師の背から離れると明るく応えた。
「アタシは大丈夫!センセが守ってくれたから☆
……ただ…」
後方に目をやる蓮実に七葉は愕然とした
梓…先輩…
身体には先生の着ていたジャージの上着をかけられている。
創護の姿にも震えが止まらずにいるようだった
集団で身体を弄ばれたのだ
未遂では済まなかったからこその反応
七葉は拳を握りしめた
最初に危険に晒されていたのに…
気づいていたのに…っ…
もっと早く動いていたならっ!
響くその声は普段聞く穏やかなものと違い気迫に満ちた叫びだった。
「関ッチ……っ?!」
見張る七葉の瞳にさらに驚きの光景が飛び込んだ。
背中に庇われているのは紛れもない親友の蓮実
さらに後ろに襲われていた梓先輩が震えながら身を隠して居た。
男子生徒は5人、いずれも屈強なスポーツマン揃いだ。
男子生徒達と揉み合いでもしたのか口の端に血を滲ませて担任教師は一喝する
「正気に戻れっ!! おまえらの本当の望みはこんな形のものじゃ無いはずだ!!」
しかし正気に戻り切れない男子たちは獲物を横取りされたとばかりに襲いかかろうとする。
七葉の怒りが瞬時に沸点を超える。
走り込んだ左側から体を回転させると2人に強烈な回し蹴りを浴びせた。
と同時に創護も飛び込み残りの男子生徒3人に当て身を喰らわせる。
声に成らない呻きを漏らしながら5人とも校庭の土に倒れた。
「な…七葉…っ…」
沈黙を最初に破ったのは蓮実だった。
「蓮実!!無事?!どこも何ともない?」
駆け寄る七葉に一瞬目を伏せて担任教師の背から離れると明るく応えた。
「アタシは大丈夫!センセが守ってくれたから☆
……ただ…」
後方に目をやる蓮実に七葉は愕然とした
梓…先輩…
身体には先生の着ていたジャージの上着をかけられている。
創護の姿にも震えが止まらずにいるようだった
集団で身体を弄ばれたのだ
未遂では済まなかったからこその反応
七葉は拳を握りしめた
最初に危険に晒されていたのに…
気づいていたのに…っ…
もっと早く動いていたならっ!