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陰は陽よりも熱く
第4章 金色の陽は
「えっ……っと……誰…?」
困惑の表情を浮かべる柏木梓に普段無口な創護がゆっくりと説明をはじめた。
珍しい光景だ…
気を許している様子の榊もはじめて目にするんだろうな―――
目玉が飛び出さん勢いで見つめている七葉の様子を見て関は思った。
創護がまともに七葉以外の生徒と口をきくの自体が初めてなのだから無理もない。
長身の創護は立っているだけで威圧的な空気を纏っている。
一歩前に進み出た創護に対し梓は座り込んだ態勢からジリッと後ろに体を引く。
無表情で開く唇から発した声は木立の下でやけに響く。
「1年の門倉です――――…
後ろにつっ立っている奴の忘れもの取りに付き合わされてここに…。」
言いながらちらりと振り返った創護の意図に気づき七葉が あ、とフォローに入る。
「あたし、同じく1年の榊ですっ…!忘れもの取りに来たらなんか先生がそこに倒れてる先輩たちと揉めてて――――その…っ…梓先輩気絶してたっぽいから気になって見に来ちゃったんですっ…!
すみません…っ」
困惑の表情を浮かべる柏木梓に普段無口な創護がゆっくりと説明をはじめた。
珍しい光景だ…
気を許している様子の榊もはじめて目にするんだろうな―――
目玉が飛び出さん勢いで見つめている七葉の様子を見て関は思った。
創護がまともに七葉以外の生徒と口をきくの自体が初めてなのだから無理もない。
長身の創護は立っているだけで威圧的な空気を纏っている。
一歩前に進み出た創護に対し梓は座り込んだ態勢からジリッと後ろに体を引く。
無表情で開く唇から発した声は木立の下でやけに響く。
「1年の門倉です――――…
後ろにつっ立っている奴の忘れもの取りに付き合わされてここに…。」
言いながらちらりと振り返った創護の意図に気づき七葉が あ、とフォローに入る。
「あたし、同じく1年の榊ですっ…!忘れもの取りに来たらなんか先生がそこに倒れてる先輩たちと揉めてて――――その…っ…梓先輩気絶してたっぽいから気になって見に来ちゃったんですっ…!
すみません…っ」