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陰は陽よりも熱く
第4章 金色の陽は
「え……?っ…なん…っこれ…制服」
梓は自分の身に付けている衣服の有り様に気づいて狼狽えはじめた。
ブラウスのボタン弾け飛び、袖は破けスカートは泥まみれ…着ていたはずのブレザーは何処に有るかもわからない
その様子に気づいて木に引っ掛かったブレザーをいち早く見つけて手に取り駆け寄ったの蓮実だった。
「ブレザーは破けてないみたいですね」
咄嗟に関が口を挟む。
「あ…あいつら、正気失って柏木を追いかけ回し
てたから…枝に引っかけて破けたんだろう」
少々苦しい説明を取ってつける。
「先輩っ!よかったらアタシの家に来ませんか?ウチ実はクリーニング屋なんですよ、ブラウスも予備あるし……すぐ近くなんで、どうですか―――?」
「――…うん………この格好じゃ…さすがに帰れないし…いいかな…?お願いしても―――――…」
「はい、よろこんで♪
じゃあ、先輩のことはアタシに任せて!センセあとよろしくね~」
「ああ……悪いな、……――…二籐」
名字で呼ばれ、きゅっと下唇を噛む
これが現実
にっこりと笑い返して手をふると
少し悲しい目をしてセンセは笑っていた
胸の痛みを無視して精一杯の笑顔で先輩に話し
かけながら、家の方向へ向かう背中に七葉が
叫んだ
「蓮実!!」
振り返ると同時に抱きついた
耳元で早口に、でもしっかりと伝える
「ありがとっ…!詳しい話は明日する!
んで蓮実の話全部聞くからっ!
だから…―――――――…
今日は泣くなよ!!」
「わ…か…ったあ…!」
七葉の肩で滲んだ涙をふいた
アタシの親友はこれだからもうっ…――――っ
「明日泊まりで語るからねっ……寝かさないから!」
梓は自分の身に付けている衣服の有り様に気づいて狼狽えはじめた。
ブラウスのボタン弾け飛び、袖は破けスカートは泥まみれ…着ていたはずのブレザーは何処に有るかもわからない
その様子に気づいて木に引っ掛かったブレザーをいち早く見つけて手に取り駆け寄ったの蓮実だった。
「ブレザーは破けてないみたいですね」
咄嗟に関が口を挟む。
「あ…あいつら、正気失って柏木を追いかけ回し
てたから…枝に引っかけて破けたんだろう」
少々苦しい説明を取ってつける。
「先輩っ!よかったらアタシの家に来ませんか?ウチ実はクリーニング屋なんですよ、ブラウスも予備あるし……すぐ近くなんで、どうですか―――?」
「――…うん………この格好じゃ…さすがに帰れないし…いいかな…?お願いしても―――――…」
「はい、よろこんで♪
じゃあ、先輩のことはアタシに任せて!センセあとよろしくね~」
「ああ……悪いな、……――…二籐」
名字で呼ばれ、きゅっと下唇を噛む
これが現実
にっこりと笑い返して手をふると
少し悲しい目をしてセンセは笑っていた
胸の痛みを無視して精一杯の笑顔で先輩に話し
かけながら、家の方向へ向かう背中に七葉が
叫んだ
「蓮実!!」
振り返ると同時に抱きついた
耳元で早口に、でもしっかりと伝える
「ありがとっ…!詳しい話は明日する!
んで蓮実の話全部聞くからっ!
だから…―――――――…
今日は泣くなよ!!」
「わ…か…ったあ…!」
七葉の肩で滲んだ涙をふいた
アタシの親友はこれだからもうっ…――――っ
「明日泊まりで語るからねっ……寝かさないから!」