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君の瞳に映る白い花【おまけ追加しました】
第3章 揺れる枝葉
「冬ちゃん・・・・・?」
「おじさん、ごめ・・・・・」
冬子は両手で顔を覆って子供のように泣いた。
忠はおろおろしながらも、冬子の肩を優しく撫でて、大丈夫?と心配してくれた。
ポケットティッシュを取り出し、冬子に渡す。
悠にプロポーズされてからずっと抱えていた不安が噴出したようだった。
冬子は思う存分泣くと、顔を上げて忠にむかって微笑んだ。
「なんか・・・・おじさんの顔見たら、泣けてきちゃった」
「悠に何かされたかい?」
「ううん。そんなんじゃないの。なんかちょっと・・・・仕事のこととか。疲れちゃったみたい」
冬子はもらったティッシュで鼻をかみ、もう一度謝った。
「冬ちゃん、何かあったら、何でも相談してくれよ。冬ちゃんは娘みたいなものなんだから」
「ありがとう、おじさん・・・・・」
冬子は無理に笑ってさよならを告げると、部屋に戻った。母はまだ仕事中のようだった。携帯電話を見ると、悠から着信が何件もあった。
冬子は携帯の電源を切った。悠との関係を断ち切りたかった。
「おじさん、ごめ・・・・・」
冬子は両手で顔を覆って子供のように泣いた。
忠はおろおろしながらも、冬子の肩を優しく撫でて、大丈夫?と心配してくれた。
ポケットティッシュを取り出し、冬子に渡す。
悠にプロポーズされてからずっと抱えていた不安が噴出したようだった。
冬子は思う存分泣くと、顔を上げて忠にむかって微笑んだ。
「なんか・・・・おじさんの顔見たら、泣けてきちゃった」
「悠に何かされたかい?」
「ううん。そんなんじゃないの。なんかちょっと・・・・仕事のこととか。疲れちゃったみたい」
冬子はもらったティッシュで鼻をかみ、もう一度謝った。
「冬ちゃん、何かあったら、何でも相談してくれよ。冬ちゃんは娘みたいなものなんだから」
「ありがとう、おじさん・・・・・」
冬子は無理に笑ってさよならを告げると、部屋に戻った。母はまだ仕事中のようだった。携帯電話を見ると、悠から着信が何件もあった。
冬子は携帯の電源を切った。悠との関係を断ち切りたかった。