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月夜の迷子たち
第11章 恋の種
「私こそ、何も考えないで勝手なこと言って傷つけちゃって・・・・・。ごめんなさい」
レイアは頭を下げた。
「君は悪くない。俺の昔のことなんて知らなかったんだから」
「そんなこと関係なく、傷ついたでしょう?怪我させるつもりなくても怪我させちゃったら謝るのと一緒よ」
ここでようやくレイアはお肉食べよう!と言っていくつか肉を注文した。
俊も思い出したようにビールを飲んだ。
「でもさ、さっき私のこと’嘘偽りの無い・・・・’なんて言ってくれたけど。そんなことないよ?父親知らないで育ったことでいじめられたり、理不尽な嫉妬されたりして、すっごく嫌な感情持って生きてきたもん。皆は私や玲央のこと天使!とか女神!とか言うけど、そんなわけないよ。二人とも心の中は黒い感情でいっぱいだもん。正直、あなたの元彼女にも感じ悪~って思っちゃったし」
レイアは悪戯っ子のように笑ってみせた。俊が苦笑する。
「・・・・彼女、振られたことが無かった人生だったみたいで。俺にこだわってるんじゃなくて、『この私を振った男がいる』ってことが許せなかったんだと思う。まあ、今は幸せみたいだし、もう二度と会うこともないから、彼女のことはもういいんだ。それより・・・・・」
俊はレイアの目をまっすぐ見て言った。
「また中園の家に来てくれるか?」
どうやら俊はそのことがずっと気になっていたようだった。
不安気にレイアを見る俊が、なんだか可愛く見えて微笑んだ。
「そうねえ・・・・・。あ!玲央が日本にいる間に連れていこうかな!?いい?」
「もちろん。みんな喜ぶよ」
「ん~?みんな??」
レイアは俊をちょんちょんと指差しして言った。
「あー・・・・・・俺も。もちろん」
俊は少し照れて、でもちゃんとレイアの目を見て言った。
俊が自分の過去を包み隠さず話してくれて、レイアは喜んでいた。
お互いの距離が縮まった気がする。
レイアの中の俊という存在が大きく変化し始めていた。
レイアは頭を下げた。
「君は悪くない。俺の昔のことなんて知らなかったんだから」
「そんなこと関係なく、傷ついたでしょう?怪我させるつもりなくても怪我させちゃったら謝るのと一緒よ」
ここでようやくレイアはお肉食べよう!と言っていくつか肉を注文した。
俊も思い出したようにビールを飲んだ。
「でもさ、さっき私のこと’嘘偽りの無い・・・・’なんて言ってくれたけど。そんなことないよ?父親知らないで育ったことでいじめられたり、理不尽な嫉妬されたりして、すっごく嫌な感情持って生きてきたもん。皆は私や玲央のこと天使!とか女神!とか言うけど、そんなわけないよ。二人とも心の中は黒い感情でいっぱいだもん。正直、あなたの元彼女にも感じ悪~って思っちゃったし」
レイアは悪戯っ子のように笑ってみせた。俊が苦笑する。
「・・・・彼女、振られたことが無かった人生だったみたいで。俺にこだわってるんじゃなくて、『この私を振った男がいる』ってことが許せなかったんだと思う。まあ、今は幸せみたいだし、もう二度と会うこともないから、彼女のことはもういいんだ。それより・・・・・」
俊はレイアの目をまっすぐ見て言った。
「また中園の家に来てくれるか?」
どうやら俊はそのことがずっと気になっていたようだった。
不安気にレイアを見る俊が、なんだか可愛く見えて微笑んだ。
「そうねえ・・・・・。あ!玲央が日本にいる間に連れていこうかな!?いい?」
「もちろん。みんな喜ぶよ」
「ん~?みんな??」
レイアは俊をちょんちょんと指差しして言った。
「あー・・・・・・俺も。もちろん」
俊は少し照れて、でもちゃんとレイアの目を見て言った。
俊が自分の過去を包み隠さず話してくれて、レイアは喜んでいた。
お互いの距離が縮まった気がする。
レイアの中の俊という存在が大きく変化し始めていた。