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月夜の迷子たち
第12章 包まれる想い
「ああ、もちろん。藤原さんもいるし、征哉さんも瑠花さんを自宅に送り届けたら戻ってくるから、何か必要なことがあればお願いして」
「紗奈っち、大丈夫だよね・・・・・・・?私・・・・・・・なんであの時、手を離しちゃったんだろ・・・・・・」
レイアの目から涙がポロポロと零れ落ちた。
俊はレイアの背中を優しく撫でた。
「大丈夫。彼女のことは祐哉が必ず助ける。俺の方も援護しなきゃいけない。君も今は・・・・・・混乱していると思う。本当は君と一緒にいたいけど・・・・・・・。ごめん」
ごめんという声があまりに柔らかく優しくて、余計に涙腺がゆるむ。
「・・・・・ううん。大丈夫。私にも出来ることがあったら言ってね」
「ああ・・・・・・」
俊はそう言うと、レイアに深く口づけした。
本当は側に居て欲しい。レイアは行かないで!と心の中で叫んだ。
俊は唇を離してレイアの目をじっと見つめた。不安な気持ちを悟ったかのように、レイアの左腕の袖をするするとめくり、二の腕の内側に唇を当て、強く吸った。
白い肌に赤く跡がつく。
心は君といつも一緒だという証のように見えた。
「なるべく早く帰る。待ってて」
そう言うと俊は部屋を出ていった。
不安で心が支配されそうになる。レイアは俊がつけた跡に自分の唇をそっと当てた。
大丈夫・・・・・・大丈夫・・・・・・・・
レイアは気をゆるめると、どこかへ飛ばされてしまうような気がして、ひたすら大丈夫と自分に言い聞かせたのだった。
「紗奈っち、大丈夫だよね・・・・・・・?私・・・・・・・なんであの時、手を離しちゃったんだろ・・・・・・」
レイアの目から涙がポロポロと零れ落ちた。
俊はレイアの背中を優しく撫でた。
「大丈夫。彼女のことは祐哉が必ず助ける。俺の方も援護しなきゃいけない。君も今は・・・・・・混乱していると思う。本当は君と一緒にいたいけど・・・・・・・。ごめん」
ごめんという声があまりに柔らかく優しくて、余計に涙腺がゆるむ。
「・・・・・ううん。大丈夫。私にも出来ることがあったら言ってね」
「ああ・・・・・・」
俊はそう言うと、レイアに深く口づけした。
本当は側に居て欲しい。レイアは行かないで!と心の中で叫んだ。
俊は唇を離してレイアの目をじっと見つめた。不安な気持ちを悟ったかのように、レイアの左腕の袖をするするとめくり、二の腕の内側に唇を当て、強く吸った。
白い肌に赤く跡がつく。
心は君といつも一緒だという証のように見えた。
「なるべく早く帰る。待ってて」
そう言うと俊は部屋を出ていった。
不安で心が支配されそうになる。レイアは俊がつけた跡に自分の唇をそっと当てた。
大丈夫・・・・・・大丈夫・・・・・・・・
レイアは気をゆるめると、どこかへ飛ばされてしまうような気がして、ひたすら大丈夫と自分に言い聞かせたのだった。