この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
月夜の迷子たち
第12章 包まれる想い
瞼の向こう側に明るさを感じて、レイアは目をゆっくり開けた。
丸い月が窓の向こうに見えた。

(月って・・・・・・あんなに低いとこにあったっけ・・・・・・)

いつもより低い場所に月が見えた。

「大丈夫か?」

声が上から聞こえてハッとする。
俊がレイアのすぐ横に寝転がっていて、レイアを覗き込んでいた。

「俊・・・・・・・・」
「レイア、最近眠り方おかしい?」

俊が心配そうに尋ねる。

「うん・・・・・・。なんか、寝ても寝ても眠いの」
「・・・・・・・・・」

俊はそっとレイアの額にキスした。

「ごめん・・・・・・」
「うん?なんで俊が謝るの?」
「いや・・・・・・・。気付かなかった。明日、征哉さんの友人の医師に看てもらおう」
「ううん。平気。それよりも俊と一緒にいたい」

レイアは俊の首に腕をまわして抱きついた。
俊もレイアの背中に手をまわす。
俊は少し迷う素振りを見せたあと、レイアの唇にキスした。
レイアは自分から舌を差し込んだ。
温かい俊の舌を感じてこれ以上ないくらい安心する。
レイアはもっと安心したくて俊の舌を求めた。
俊の手を掴み、自分の胸にあてる。
俊は一瞬体を硬くして動きを止めたが、レイアの意思を汲み取って、手で優しく包み込むように揉みはじめた。
身体の奥が熱くなって、俊の身体と自分の身体をもっと密着させたくなってくる。
頭の隅にチラつく影を振り払うようにしてレイアは俊の手に自分の手を重ねて強く自分の胸に押し付けた。
俊は落ち着いていた。レイアの逸る気持ちを落ち着かせるようにゆっくりとした動作でレイアの気持ちに応えていた。

その優しさが辛かった。

レイアは唇を離すと目に浮かんだ涙を隠すように枕に突っ伏した。

「レイア?」
「・・・・・・・ごめん」
「何故謝るんだ?」
「俊のこと・・・・・・。現実逃避に使ってる」

レイアは嫌なことを忘れるために俊に抱かれようとしたことを白状した。
/290ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ