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月夜の迷子たち
第12章 包まれる想い
「俺は変わらない。君の気持ちに何か変化があっても。もし・・・・・・万が一、君がスウェーデンで暮らしたいと思うようになっても、君から離れない」
レイアは思いもよらぬ俊の言葉に何と返答していいのかわからず、戸惑いを誤魔化すように言った。
「この家の仕事を辞めてついてくるって言うの?そんなこと、俊に出来るわけない」
「君のためなら出来る」
(・・・・・・・・うそつき)
嘘とわかってても嬉しい。俊がこの家をどれだけ大事にしているか知っているから余計に。
「・・・・・・いずれにせよ、君のお母さんと話した方がいいんじゃないか?一人で決めて決行できるほどに君の気持ちは固まってないんだろ?」
「うん・・・・・」
レイアは俊に向き直って顎の下に潜り込む。
ネクタイをはずし、ボタンをいくつか外してある。男らしい鎖骨が見えてドキドキする。
「今回のこと・・・・・・落ち着いたら、しようね?」
「・・・・・・・?」
「やっぱり、俊と・・・・・・・好きな人と最初にする時は、気持ちがちゃんと落ち着いてる時にしたいな・・・・・・」
俊は少しの沈黙のあと、小さく咳払いをした。
「いつまでも待つよ」
「俊らしい答えだなぁ。たまには’そんなに待てない!本当は今すぐ君を抱きたい!’とか言ってよ」
レイアは俊の鎖骨に歯を立てて、軽く噛んだ。
「!」
俊が驚いて身を引く。
「俊が俊らしくいられなくなるところ、見たいなあ・・・・・」
そう言って今度は鎖骨を人差し指でつつ・・・・と撫でた。
俊がガシッと手を掴む。
「君って人は・・・・・・!」
「うん?」
「俺だって・・・・・・相当我慢してるんだ・・・・・!」
俊の怒った姿を見て微笑んでしまう。
「今、我慢してる?」
「してるよ!」
「そっかぁ・・・・・。ふふ。嬉しい」
レイアは俊に抱きついた。
早く全てのことを終わらせて俊に抱かれたい。心と身体を同時に愛して欲しい。
「俊・・・・・・好き・・・・・・・。俊は・・・・・・?」
「好きだよ」
俊の優しい声と、レイアを抱きしめてくれる腕のたくましさに心の底から安堵した。
電気が切れるような突然の眠気ではなく、ゆるやかな心地よい眠気が訪れた。
俊のぬくもりを感じてレイアは目を閉じた。
レイアは思いもよらぬ俊の言葉に何と返答していいのかわからず、戸惑いを誤魔化すように言った。
「この家の仕事を辞めてついてくるって言うの?そんなこと、俊に出来るわけない」
「君のためなら出来る」
(・・・・・・・・うそつき)
嘘とわかってても嬉しい。俊がこの家をどれだけ大事にしているか知っているから余計に。
「・・・・・・いずれにせよ、君のお母さんと話した方がいいんじゃないか?一人で決めて決行できるほどに君の気持ちは固まってないんだろ?」
「うん・・・・・」
レイアは俊に向き直って顎の下に潜り込む。
ネクタイをはずし、ボタンをいくつか外してある。男らしい鎖骨が見えてドキドキする。
「今回のこと・・・・・・落ち着いたら、しようね?」
「・・・・・・・?」
「やっぱり、俊と・・・・・・・好きな人と最初にする時は、気持ちがちゃんと落ち着いてる時にしたいな・・・・・・」
俊は少しの沈黙のあと、小さく咳払いをした。
「いつまでも待つよ」
「俊らしい答えだなぁ。たまには’そんなに待てない!本当は今すぐ君を抱きたい!’とか言ってよ」
レイアは俊の鎖骨に歯を立てて、軽く噛んだ。
「!」
俊が驚いて身を引く。
「俊が俊らしくいられなくなるところ、見たいなあ・・・・・」
そう言って今度は鎖骨を人差し指でつつ・・・・と撫でた。
俊がガシッと手を掴む。
「君って人は・・・・・・!」
「うん?」
「俺だって・・・・・・相当我慢してるんだ・・・・・!」
俊の怒った姿を見て微笑んでしまう。
「今、我慢してる?」
「してるよ!」
「そっかぁ・・・・・。ふふ。嬉しい」
レイアは俊に抱きついた。
早く全てのことを終わらせて俊に抱かれたい。心と身体を同時に愛して欲しい。
「俊・・・・・・好き・・・・・・・。俊は・・・・・・?」
「好きだよ」
俊の優しい声と、レイアを抱きしめてくれる腕のたくましさに心の底から安堵した。
電気が切れるような突然の眠気ではなく、ゆるやかな心地よい眠気が訪れた。
俊のぬくもりを感じてレイアは目を閉じた。