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月夜の迷子たち
第12章 包まれる想い
「・・・・・・・モーリスの母親はアジアのとある国の貧困地域出身で売春で生計を立てていた。モーリスもその妹も父親が誰だか不明だ。モーリスが7歳の時に母親と一緒にスウェーデンで暮らし始める。スウェーデンは移民に対してとても手厚い支援が受けられるからな。母親はほとんど働かずアルコール中毒になり、兄妹は母親から酷い虐待を受けるようになった。結局二人は施設に保護された後、現在の里親と一緒に暮らすことになる。その里親の家とフレデリクの家が隣同士であることから二人の親交は始まったというわけだ。僕はこの男が君たち両親のことに深く関わっていると思っている」
そこで征哉の電話が鳴った。征哉はすぐに出て英語で一言二言話して電話を切った。
「この続きは本人たちに聞こう。では、まず僕がレイアちゃんの条件を持って話をしてくる。連絡するからここで待っていて」
そう言って征哉は車を降りた。
征哉を待つ間、玲央もレイアも黙って待っていた。
レイアは俊の腕にしがみついて心を落ち着かせようとしていた。
父と母の過去が少しずつ見えてきて、レイアはドキドキしていた。
俊の携帯が鳴る。
レイアの心臓が跳ね上がった。
「もしもし・・・・・・。はい。・・・・・・・わかりました」
俊は玲央とレイアに黙って頷き、車のドアを開けた。
そこで征哉の電話が鳴った。征哉はすぐに出て英語で一言二言話して電話を切った。
「この続きは本人たちに聞こう。では、まず僕がレイアちゃんの条件を持って話をしてくる。連絡するからここで待っていて」
そう言って征哉は車を降りた。
征哉を待つ間、玲央もレイアも黙って待っていた。
レイアは俊の腕にしがみついて心を落ち着かせようとしていた。
父と母の過去が少しずつ見えてきて、レイアはドキドキしていた。
俊の携帯が鳴る。
レイアの心臓が跳ね上がった。
「もしもし・・・・・・。はい。・・・・・・・わかりました」
俊は玲央とレイアに黙って頷き、車のドアを開けた。