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月夜の迷子たち
第13章 暗闇を照らす光
「俺もずっと音楽をやってきた。映画の主人公と同じ気持ちだったのかもしれない。自分が血反吐を吐きながら追及してきたものが、ただそこに自然と存在していることに・・・・・・ひれ伏す想いとでもいうか・・・・・・・」
「良くわからないけど・・・・・・。そんなことないと思う。それってつまり、俊のヴァイオリンや紗奈ちゃんの絵は『究極の美』じゃないってことでしょう?私はどっちにも感動するし、どっちも美しいと思う。もちろん、こういう自然の景色も美しいと思うけど、人が造り出したものには、その人の努力や心がこもってたりとか、そういう美しさもあるでしょう?」

俊は頷いた。

「そうだな・・・・・・。同じ次元で考えるものじゃないのかもな」

俊は舞踏会の時の少女のように瞳をキラキラさせてわくわくした様子で皆を見つめていたレイアの顔を思い出した。

「最初は君の無邪気さや愛らしさに惹かれて・・・・・・。何度も抗おうとして気持ちを否定してきたけど、無駄だった。君と一緒にいればいるほど、君を知れば知るほど歯止めがきかなくなって・・・・・自分だけのものにしたいと・・・・・・・」

俊はレイアの目を覗きこんだ。その瞳は以前のような無邪気な少女のものではなく、大人びた落ち着いた瞳が見えた。
俊は顔を傾けてレイアにゆっくりキスした。
レイアの唇がわずかにひらいて、俊の舌を迎え入れる。
レイアの舌を捕えて絡ませると、頭の奥がジーンとして身体の芯が熱くなる。

「ん・・・・・・・」

愛らしく弾力のある唇の感触を舌と唇でぞんぶんに味わった。

「俊・・・・・・・」

レイアの切なげな声で俊の欲望にスイッチが入りそうになって、寸前で抑える。
さすがにボートの上でこれ以上する気にはなれなかった。

「・・・・・・戻ろうか」
「うん・・・・・・・・」
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