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月夜の迷子たち
第13章 暗闇を照らす光
「荷物運ぼうか」
「ねえ、晩御飯はあの小屋で食べない?湖眺めながらご飯食べたいな」
レイアの言葉に俊は驚いて動きを止めた。
「それはかまわないが・・・・・・。ミニキッチンだし、たいしたもの作れないぞ」
「いいよ。私、キャベツの千切りだけでもいいもん」
「・・・・・・・・・」
さすがにキャベツだけでは味気ないということで、俊はパスタを作ることにした。
一緒に買い物に行き、食材を選ぶ。レイアはただそれだけのことが嬉しいようで、ずっと俊の腕を組んではしゃいでいた。レイアのために野菜と果物を沢山買うことにする。
「俊は料理得意なの?」
「得意ではないが、自分一人食べる分くらいは作れる」
「何のパスタ?」
「何がいい?」
「私、緑のやつがいいな。ジェノ・・・・・ジェノ・・・・・」
「ジェノベーゼ?」
「そう!それそれ!」
俊は作れるかな・・・・・と呟いて、中園の家のシェフに電話をかけてレシピを聞き出した。
(バジル・・・・・・にんにく・・・・・・オリーブオイル・・・・・松の実・・・・・)
これならなんとか作れそうだと、材料を揃えた。
「ワイン、飲む?」
「そうだな。買おう」
「えへへ・・・・・。なんか新婚さんみたい!」
レイアは嬉しそうにワインを手にして俊に渡した。
ずっと長い間、紗奈のことやレイアと玲央の父とのことの後片付けで忙しくしていた。
レイアとの時間が中々作れなかったから余計に二人きりで過ごす時間が新鮮だった。
「レイア、ずっと楽しそう」
レイアのかわいらしい様子に俊も嬉しくなって微笑んだ。
「楽しい!人生で一番楽しい!」
レイアの大げさな物言いに俊は思わず、あはは!と声を出して笑った。
「俊がそんな風に笑うなんて・・・・・・」
レイアに言われてハッとする。
レイアが目をキラキラさせて俊を見ていた。
「すごくかわいい!もう一回笑って!」
「・・・・・・・そう言われて出来ると思うか?」
「ちぇー」
レイアは残念がって俊の手を取って握ると、歩き出すふりをしておもむろに俊の頬にキスした。
「!」
「ねえ、晩御飯はあの小屋で食べない?湖眺めながらご飯食べたいな」
レイアの言葉に俊は驚いて動きを止めた。
「それはかまわないが・・・・・・。ミニキッチンだし、たいしたもの作れないぞ」
「いいよ。私、キャベツの千切りだけでもいいもん」
「・・・・・・・・・」
さすがにキャベツだけでは味気ないということで、俊はパスタを作ることにした。
一緒に買い物に行き、食材を選ぶ。レイアはただそれだけのことが嬉しいようで、ずっと俊の腕を組んではしゃいでいた。レイアのために野菜と果物を沢山買うことにする。
「俊は料理得意なの?」
「得意ではないが、自分一人食べる分くらいは作れる」
「何のパスタ?」
「何がいい?」
「私、緑のやつがいいな。ジェノ・・・・・ジェノ・・・・・」
「ジェノベーゼ?」
「そう!それそれ!」
俊は作れるかな・・・・・と呟いて、中園の家のシェフに電話をかけてレシピを聞き出した。
(バジル・・・・・・にんにく・・・・・・オリーブオイル・・・・・松の実・・・・・)
これならなんとか作れそうだと、材料を揃えた。
「ワイン、飲む?」
「そうだな。買おう」
「えへへ・・・・・。なんか新婚さんみたい!」
レイアは嬉しそうにワインを手にして俊に渡した。
ずっと長い間、紗奈のことやレイアと玲央の父とのことの後片付けで忙しくしていた。
レイアとの時間が中々作れなかったから余計に二人きりで過ごす時間が新鮮だった。
「レイア、ずっと楽しそう」
レイアのかわいらしい様子に俊も嬉しくなって微笑んだ。
「楽しい!人生で一番楽しい!」
レイアの大げさな物言いに俊は思わず、あはは!と声を出して笑った。
「俊がそんな風に笑うなんて・・・・・・」
レイアに言われてハッとする。
レイアが目をキラキラさせて俊を見ていた。
「すごくかわいい!もう一回笑って!」
「・・・・・・・そう言われて出来ると思うか?」
「ちぇー」
レイアは残念がって俊の手を取って握ると、歩き出すふりをしておもむろに俊の頬にキスした。
「!」