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月夜の迷子たち
第1章 鏡の中の世界から
コテージに入ると、紗奈はベッドとしても使っているソファに男を横たわらせた。
バスタオルで急いで男の頭を拭き、新しいタオルを数枚渡すとコンロで湯を沸かし始めた。

暖炉に急いで火を点す。

「体を良く拭いて・・・あの、着替えがないので・・・・。でも、濡れた服は脱いだ方がいいと思うわ。毛布を体に巻いて」

言いながら毛布をソファの端に置いた。男はじっと黙って紗奈を見ていたが、それまで麻痺していた寒さに襲われたのか体を震わせると自ら服を脱ぎ始めた。

紗奈は暖炉に薪を追加すると男が服を脱いでいる間、奥の部屋に身を隠した。

(足を怪我してるんだった・・・一人で脱げるかしら・・・)

手伝ったほうがいいのか。いや、さすがにそこまでは・・・・。

紗奈は物置として使っている小さな部屋を落ち着きなくうろうろと歩きまわった。
そういえば自分も濡れているではないか。
目の前の壁にかけてあった水色の縦縞が入ったリネンのワンピースに着替える。
一つに束ねていた髪も濡れていたのでほどいてタオルで軽く拭く。

やはり救急車を呼びに行こう。足を怪我しているし、川で溺れたと思われるから、ちゃんと病院で手当てを受けなければ。

男が終わったよ、と声をかけた。

紗奈はもう一枚毛布を持って物置部屋を出た。
毛布を巻きつけた男の上に、さらに毛布をかける。

体が冷えているはずだから、何かあたたかいものを。とはいえ、選択肢は紅茶しかないのだが。

紅茶を用意して、ソファの前に跪く。

男はじっと紗奈を見ていた。意識がはっきりしているのを確認できて安心する。

「寒い?」
「・・・・少し」

紗奈はこれを飲んで、と言ってソファの近くにおいてある小さな丸いテーブルの上に置いた。ドライヤーで急いで髪を乾かす。少し茶色いストレートの髪はダメージがなく美しくなめらかだった。

湯たんぽに湯を入れ薄いピンク色のカバーに入れる。
次に冷蔵庫から氷を取り出しビニール袋に水と一緒に入れた。

湯たんぽを毛布の隙間に手を入れて手に持たせる。

「これは?」
「湯たんぽよ」
「湯たんぽ・・・・・。へえ、あったかいな」

男は湯たんぽを両手で抱きしめるようにして抱えた。
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