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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第18章 理不尽な折檻
周りを見ると部屋は、綺麗になっていた。家政夫・・・とは、嘘ではないようだ。しかし姿が見えないと不安だ。
姿を探して地下室を出ることも出来ない。
寂しい階段を見つめてからベッドに横になる。瞼を閉じるとすぐに眠ってしまった。
》 *
〝送る〟と言われたのを断りホテルに寄ってからタクシーで近くまで帰り後は、歩いて帰った。
頭痛は、驚くほどにない。犯人の殴り方なのかそれともクスリをもられたのか・・・そう考えながら門を開けて家に入った。
「お帰りなさいませ、旦那さま。」
玄関が開く前に待っていたのできちんと出迎えれた。
「汰音を呼んだのをお許し下さいね。」
「構わない。それよりも月良は、どうしている?」
「地下室で寝てます。」
「そうか。奈音、すまないな。」
「いいえ、旦那さま。」