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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第19章 動き出す兄の動機
ずぷんっ!
あまり解していない蕾に牡を突き刺した。
「ア゛、・・・ぁあッ」
息苦しさと衝撃で目眩がした。
「ッ、キツ・・・・・・」
ほとんど慣らしていない蕾は、もの凄い締め付けだった。
「痛、い・・・」
呻くようにひと言口にして顔を仰け反らせた。するとスタンドライトの台に写真立てがあった。
「っ、いや・・・お兄ちゃんッやめて!!」
写真に写る人物を見て悲鳴のような声を上げて拒絶する。
「おいおい、急にどうし・・・あぁ。」
手足をバタ付かせて嫌がり始めた妹の視線を見て理解した。写真立ての中には、母親の写真が入っていたのだ。それを見て騒ぎ出したのが判った。
「母さんに見られて泣いてるのか?喚いたって遅いぞ。」
涙を流しながら自分を拒絶している妹に冷たく言い放つ。
「っ、やあぁ・・・」