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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第3章 襲い来る快楽
「ん・・・・・・」
モゾッと身体を動かして感じるのは、怠さと布団の柔らかさ。
「・・・どこ?」
目が覚めてハッキリしない視界に淡いオレンジの灯りが映る。
「やっと起きたか。」
「っ!!」
声を掛けられて振り返る。そこには、優雅にティーカップを傾けている兄が居た。
慌てて飛び起きて両手の高速が拘束が解かれていることに気が付いた。
「お兄・・・」
「ん?」
「っ、〝ご、主人さま〟・・・」
〝お兄ちゃん〟と口にしかけたのだが兄の表情と雰囲気を汲み取っていいや、汲み取れて言い付け通りの呼び名を向けた。
「朝の挨拶は?」
「お、はようございます。」
「借りてきた猫みたいだなぁ。」
カップをソーサー戻してベッドに向かい腰掛ける。
「朝の仕事だ。」
「〝朝、の仕事〟?」