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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第3章  襲い来る快楽
  


 地下室には、窓もなくもちろん時計もなくあるのは、オレンジの淡い光を放つ電球だけ。その為朝なのか昼なのか夜なのか全く判らない。


「下に来い。」


「・・・・・・??」


「早く。」


「はい・・・」


 低く短い命令にハッとしてベッドの縁に移動する。


 ジャラ・・・・・・


「っ!!?」


 足を動かすと重く鈍い音が耳に付き足首に冷たい感触が触れる。


「どうした?」


 動きを止めた妹に声を掛け視線の先を追う。


「〝枷〟は、必需品だと言っただろう?」


「は、い・・・・・・」


 半覚醒の頭の中が霧が晴れたようにハッキリしてきた。ようやく現実が見えてきた。
 止めていた身体を動かしてベッドから降りる。
 床には、ラグが引かれていて足に痛みは、ない。


「よし。こっちを向け。」


「はい。」


 兄の正面に身体を向ける。


  
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