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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第27章  狂気の欠片
  


「じゃあ、恥じらいがありながらも時々イケイケな子がいいわねぇ。」


「もうぉ。奈音の方が我が儘。」


「そうかしら。はら、早く食べちゃいなさい。ケーキ、要るんでしょう?」


「うん。」


 家政夫の最後のひとことに頷いて皿の端に寄せた野菜を食べた。


「ねぇ、奈音。」


「はぁーい。っ!!?」


 呼ばれて振り向くとスカートをたくし上げている月良が居た。


「シよっ。」


「はしたないわよ。」


「ふふ、〝好きなクセ〟に。」


 ガーターベルトが揺れている。白く魅惑的な太ももが見え隠れる。


「来て。」


「片付けがあるから。」


「奈音。お願い。」


「〝月良〟・・・」


「最近〝ご主人さま〟も構ってくれないし・・・限界の。」


 奈音の手を取って懇願する。


「じゃあ、下準備。しておいてちょうだい。」


  
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