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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第28章  手綱の獣
  


 洗濯物を干し終えて家事は、あらかた終わった。少女の待つ地下に様子を見に行く時間が出来てしまった。
 行為を待っていた少女が落ち着いて眠ってくれていたのなら・・・いいのだが。
 そう思いながら地下室に向かう。


「月良さま~いい子にしてましたか~」


 ドアを開けて階段を降りながら声を掛ける。しかし反応がない。〝準備をしてて〟と言ったのだが寝ているようだ。
 それは、それで安心したようなイラッとするよう・・・なんとも言えない気持ちになる。


「もう、寝てるの?」


 動きはなく寝ているのが判りベッドに近寄った。


「月良さ・・・・・・ま??」


 格好がおかしかった。


「月良さまっ、月良さまっ!!」


 慌てて身体を揺する。


「(これは、なに?マズい・・・旦那さまが帰ってきたらマズい・・・・・・)」


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