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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第29章 終わりのない日々
シーツを洗濯カゴに入れてベッドを整える。主への言い訳をするためにバスルームに戻る。
「月良さま・・・〝恵見〟、ですか?」
バスタブの縁に頬を付けてる少女にそっと声を掛ける。
「・・・・・・ん」
「月良さま。起きて・・・」
人格が変わる瞬間なのは、判っている。しかし主が降りて来る前に話しを付けなくては。
「月良さまっ!!」
「んっ。・・・奈音、さん?」
「月良さま。旦那さまが帰って来たの。〝恵見〟が居たでしょ?」
目覚めたばかりの少女に矢継ぎ早に質問をぶつけた。
「〝恵見〟・・・さん?」
「ええ。〝恵見〟だったでしょ?」
「・・・っ、あ・・・・・・やあぁぁっ!!」
自分が気が付いたときには、すでに行為中だった。
「落ち着いて。私とシたって言うのよ。絶対に〝恵見〟が居たなんて言っては、だめ。」